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[サンプル動画あり]歪。~いびつ~vol.02 「先生、中に出してくれてありがと」

歪。~いびつ~vol.02 「先生、中に出してくれてありがと」


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教育実習も半ばに差し掛かった頃の話。
ある放課後のこと。

「先生、私、相談があって」

夕日が差し込む教室、
対面に座る生徒「N」。

「受験の話なんですけど」

4時間目の授業が終わったあと職員室に戻る途中、Nに声をかけられた。
相談があるから放課後教室に来てほしい、と。
いつもは元気なNにしては珍しく小声でうつむき加減だった。

「私の家、その、あんまりお金なくて」

水泳部だったNは生徒の中でもスタイルが良く、
男子の憧れのまとだった。
何人もが告白をし、破れてきたらしい。

「だから、もし公立が受からなかったら働かなくちゃって」

Nの横顔に影が落ちる。

「……」

沈黙。
実際、Nの成績はあまり良い方ではなく、
志望校の合格ラインギリギリではあった。
Nはうつむいたままである。

「まあ」

沈黙に耐えきれず口を開くと、Nがこちらを向いた。

「まあ、いまのままでも大丈夫だけど、もう少し頑張れば行けるよ」

不用意な発言だったといまは思う。
しかし、こう言う他に無かったとも思う。

「本当に?」

いつもの明るいNの表情になる。
「ああ、大丈夫」と言ってしまう。

「良かった。頑張ろう」

Nは立ち上がり「う~ん」と背筋を伸ばす。
発育の良い胸が強調される。思わず目をそらす。

「ごめんね先生。これだけ」

大げさに手を合わせるN。夕日が眩しい。

「でも、ありがと」

突然顔を寄せてくる。彼女の香りに感覚が支配される。
不意に避けてしまった。あはは、と彼女は笑った。

その後、彼女は志望校に受かったと聞いた。


あの日の教室。
本当はもっと踏み込めたかもしれない。


本編約70分



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[ 2017/12/09 21:25 ] 歪。 | TB(0) | CM(0)

[サンプル動画あり]歪。~いびつ~vol.01 「先生、中に出してくれてありがと」

歪。~いびつ~vol.01 「先生、中に出してくれてありがと」


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「S」という生徒はとても活発で、
受け持ったクラスの中心人物的な存在でもあった。

女子バスケ部に所属していたせいもあってか髪はショートヘアで、
練習中に怪我でもしたのだろうテーピングが時々指に巻かれていた。

教育実習が始まって間もない頃、
担任から「いずれかの部活を受け持つように」という指示が来たので、
放課後に生徒の部活を見て回っていた。正直なところ面倒でしかなかった。

何度も腕時計を見ながら長針と短針を目で追って、
「時計を見ているときは時の流れが遅いよな」などと
体育館の2階から運動する生徒たちを眺めながら思っていた。

そろそろ帰る時間だなと思ったとき、
個人的にあまり好きではなかった女教師のヒステリックな声が聞こえてきた。

「やる気がないなら帰れ」
「怪我をするのはやる気がないからだ」

たしかにそういう一面もあるかもしれない。
だが、感情に任せて言うのは間違っている。
私はなぜか「S」の元へと行かなければいけない気がした。

「S」は体育館の舞台の縁に腰掛けてしょぼくれていた。
左手を痛そうに何度もさすっている。

「怪我したの?」
「…うん」
「ちょっと待ってて」

私は近くにあった救急箱を持ってきた。
「S」は指に巻かれていくテーピングを見ている。
テーピングの知識なんてあるわけないので、
みるみるうちに「歪つ」な形になっていく。

「なにこれ」

「S」が笑った。
「まあ、これで大丈夫でしょ」とかなんとか言って、
私はその場を繕った。一瞬、笑顔に動揺してしまった。


それから時は流れ、教育実習の最終日。
さて帰ろうと下駄箱から靴を出そうとしていたら「S」に呼び止められた。
彼女は私の手のひらに自分のメールアドレスを書いた。

「油性だから消えないよ、これ」

下手くそなテーピングを巻いたときと同じ笑顔で彼女が言った。
そして「バイバイ」と一言、教室の方へと消えていった。

私はメールアドレスに連絡はしなかった。感情を倫理観で潰したのだ。
しかし、本当は彼女とこういう関係になりたかったのかもしれない。

あの頃の自分への贖罪です。


本編約70分



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[ 2017/11/02 22:30 ] 歪。 | TB(0) | CM(0)